
「老後2,000万円問題」あれから数年、インフレも進み
一度は耳にしたことがあると思います。でも、いざ自分のこととなると、こう思いませんか。
「じゃあ、“自分は”いったいいくら足りないの?」
その感覚は、正しいです。気のせいではありません。多くの方が、「貯金はあるけど、なんとなく足りない気がする」「準備しなきゃと思いつつ、何もできていない」——そんなぼんやりした不安を抱えています。
そして今日は、その不安を3分で“数字”に変えるお話です。
不安の正体は、「わからないこと」
老後のお金が不安なのは、性格のせいでも、貯金が少ないせいでもありません。
不安の正体は、たった一つ。「足りているのか、足りていないのか、あといくら必要なのかが、わからない」こと。これだけです。
カーナビと同じです。目的地が決まっていても、今の現在地がわからなければ、たどり着けません。
だから最初の一歩は、貯金を増やすことでも、投資を始めることでもありません。自分の「現在地」を、はっきり知ることです。
ここで一つ、お伝えしたいことがあります。過去を「もっと貯めておけばよかった」と悔やむのはやめましょう。変えられないからです。未来を心配するのも、ほどほどに。まだ決まっていないからです。
変えられるのは、「今、何をするか」だけ。 だからこそ、まず現在地を知るのです。
用意するのは、3つの数字だけ
診断に必要なのは、たった3つ。
- ① 毎月の生活費
- ② 年金などの手取り月収
- ③ 今ある預貯金・運用資産
たとえば、生活費が月26万円、年金が月18万円だとします。すると毎月8万円が不足。今ある資産は500万円としましょう。
この3つを入れるだけで、「95歳まで安心して暮らすのに、あといくら必要か」が、自動で出てきます。

銀行に置くと「毎月13万円」、運用すると「毎月3.6万円」
まずは、お金を銀行に置いたまま(利回り0.3%)で計算してみます。
必要なのは2,754万円。今ある500万円を引くと、不足は2,254万円。これを20年で積み立てて埋めるには——毎月135,420円。
毎月13万円超の貯金。正直、ほとんどの方には厳しい数字です。
では、利回りを年5%(世界に分散した投資の堅めの想定)に変えてみます。
すると、必要額は1,490万円に下がり、不足は990万円。毎月の積立は——たったの35,799円。
毎月13万円が、3.6万円。4分の1近くまで下がりました。
生活費も、年金も、資産も、まったく同じです。変えたのは、利回りだけ。
お金の「量」ではなく、「質」の問題
この差を生んだのは、年5%という金利と、時間です。
毎月13万円は無理でも、3万5千円なら「これなら今日からでも」と思えませんか。
同じ「老後の不足を埋める」でも、銀行に置くか、運用するかで、毎月の負担はここまで変わる。これは、お金の「量」ではなく、お金の「質」の問題なんです。
時間と金利を、味方につける。
これが、老後のお金で消耗しないための、いちばんの近道です。
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※本記事は将来をやさしく見える化する簡易シミュレーションであり、運用成果を保証するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。