
新NISAが2024年にスタートして3年目になります。
2026年2月末に発生したイラン軍事衝突は3月市場に大きな衝撃を与えました。
「せっかく積み立ててきた資産が減っていく……」と不安になった方も多かったのではないでしょうか。しかし、2026年5月22日現在、市場はその下落を乗り越え力強い復活を見せています。S&P500、NASDAQ、日経平均、昨日NYダウも最高値更新しています。この数ヶ月の動きを振り返り、私たちが持つべき「マネーリテラシー」を再確認しましょう。
1. 2026年2月末:何が株価を押し下げたのか?
2026年2月末、イラン軍事衝突が始まり、世界中の株式市場が同時安となりました。
● 原油価格の急騰懸念: エネルギー供給への不安からインフレ再燃が懸念されました。
● リスクオフの動き: 投資家が一時的に「安全資産」へ資金を移したことで、日経平均株価や米国株に大きな調整が入りました。
この時、「今のうちに売るべきか?」という相談もありましたが、私は一貫して「静観」を推奨していました。
2. 相場格言「銃声が鳴ったら株を買え」を2026年3月の暴落で検証する
投資の世界には古くから「銃声が鳴ったら株を買え」という言葉があります。これは、戦争や紛争などの地政学リスクで市場が総悲観になった時こそ、勇気を持って買い向かうべきだという教訓です。
2026年2月末、イラン紛争の報を受けて日経平均や米国株が急落した際、まさにこの「銃声」が鳴り響きました。
なぜ「銃声」は買い場になるのか?
● 過剰反応の修正: 「原油不足で大変なことになる」と先を読んだ投資家がリスク資産を売却した結果、株価が企業本来の実力を下回る水準まで下落してしまいます。
● 不透明感の払拭: 実際に紛争が始まると、投資家は先の読めない「最悪の事態」を織り込み、高値のうちに売ろうとします。逆に、不透明感が解消されてくると割安な水準での買い戻しが始まり、株価は上昇に転じます。
● 実体経済の底力: 今回も終戦を迎える前に株価が復活したように、AI技術の進化や企業の稼ぐ力といった「経済の本流」は、一時的な紛争では止まらないのです。
3. 5月の復活:市場が冷静さを取り戻した理由
5月に入り、株価が再び上昇に転じた背景には、いくつかのポジティブな要因があります。
● 事態の沈静化: 紛争が全面戦争へと拡大せず、一定の範囲に留まったことで投資家の心理的恐怖が和らぎました。
● 強固な企業業績: 地政学リスクをよそに、日米の主要企業の業績が依然として堅調であることが確認されました。
● AI技術への期待: 2026年も引き続きAI関連企業の成長が市場全体を牽引しており、下落局面は絶好の「押し目買い」のチャンスとなりました。
4. 私たちがこの経験から学ぶべきこと
今回の「3月の下落、5月の復活」というサイクルは、長期投資における重要な教訓を私たちに与えてくれました。
・「有事」は一時的なノイズである: 過去の歴史を振り返っても、地政学リスクによる下落は数か月以内に回復することがほとんどです。
・ 継続こそが最大の戦略: 下落に耐えて持ち続けた人だけが、5月の力強い反発の恩恵をフルに受けることができました。
・ 分散投資の力: 株式だけでなく、金や債券などを組み入れたポートフォリオを構築していた方は、資産全体へのダメージを最小限に抑えられたはずです。
まとめ:航路を守り、未来へ投資を続ける
今回の下落時に恐怖に負けて売ってしまった人と、格言通りに淡々と積み立てを続けた(あるいは買い増した)人。5月に入ってからの資産状況には、大きな差がつきました。
大切なのは、銃声に驚いて逃げ出すのではなく、「その銃声は一時的なものか、それとも世界の仕組みを根本から変えるものか」を冷静に判断するマネーリテラシーを持つことです。
市場の変動に一喜一憂せず、自分自身の「投資の目的」を見失わないことが、最も確実な資産形成の道です。
「マネーリテラシー塾」では、こうした相場の急変時にも冷静に判断するための知識を共有しています。これからも、共に学び、賢く資産を守り育てていきましょう。
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